軸って何?
ヒトは、立つ、歩く、しゃがむ・・・、
すべての行為を誰もが同じように行ないます。
立つという行為は、
2本足で接地し、身体を直立させる
ということです。
また、歩くという行為は、
立位状態から片脚ずつ前へ踏み出し身体を前へ移動させる
と、いうことです。
しゃがむという行為は、
立位状態から身体を折りつつ上半身を下降させる
と、いうことです。
すべてのヒトは、これらの行為を行なうために身体に「『軸』」を作っています。
どうしたら「『軸』」を作ってコントロールできるか?
これが「4スタンス理論」のテーマでもありますが、その詳細の説明は省きます。
ここでは、
『軸』の有無によって動作はどう変わるか?
について、確認をしておきたいと思います。
さて、スポーツの現場などで頻繁に使われる『軸』という言葉ですが、
アナタは、『軸』を一言で説明できますか?
これまで、誰もがなんとなく理解しながらも、
完全には説明しようとすると、なかなかに難しい、それが『軸』です。
スポーツのTV中継、たとえば野球中継などで、こんな言葉を耳にしませんか。
「このピッチャーは『軸』がしっかりしているので、コントロールが良い」
「このバッターは『軸』がブレるので、打球が思ったほど伸びない」
ピッチャーにおけるコントロールとは、
投げたボールが常に思い通りのところへ行く、ということですね。
つまり、『軸』があれば身体が安定して、常に変わらない動作ができるということです。
ではバッターでは?
『軸』がブレると飛距離がでない、ということは、
『軸』がブレなければ身体のパワーをより活かせるということになりそうですね。
次の動画を観てみましょう。
ダンベルを挙げる際に『軸』がある場合とない場合をを再現しています。
『軸』のないダンベル挙げ
『軸』のあるダンベル挙げ
特にダンベルを挙げる前の静止画を観れば、
『軸』の有無、そしてそれによる出力(パワー)の違いと安定感の違いがよく解ると思います。
軸なしのダンベル挙げ
軸ありのダンベル挙げ
野球のピッチングでも『軸』の有無を見比べてみましょう。
『軸』のないピッチング
『軸』のあるピッチング
どちらのピッチングが、
スピードと威力、さらにコントロールの良さに勝っているか、
一目瞭然ですね。
ところが!
次の二つの画像をご覧ください。
Aタイプの軸
Bタイプの軸
以上の二つは、形が違って見えます。
ところがそれぞれしっかりとした『軸』を形成しているのです。
彼らは、そのままダンベル挙げ、野球のピッチングのみならず、
日常生活や他のスポーツの動作においても、
身体が有するパワー、スピード、柔軟性、耐久性を存分に発揮できます。
では、なぜ上記の二つの形は違うのか?
その理由こそが、4スタンス理論にあります。
ここでは、
ヒトは、誰もが共通の目的をもった動作を遂行するために 『軸』を操作している
『軸』を有効に使うことによって、 ヒトの身体能力を最大限に発揮することができる
『軸』の作りかた、操作のしかたは、 1種類ではなくヒトのタイプによる
と、いうことを覚えてください。
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